「ファシリテーション」「ファシリテーター」という言葉をお聞きになったことはありますか?
近年、組織の会議で、学校の教室で、あるいは研修の場で頻繁に用いられるようになってきました。
それぞれの場で求められるファシリテーションのスキルに違いはありますが、共通する大切なことがあります。
それは、
「他者とのコミュニケーションのありかた」
「場に向き合うかかわりかた」
です。
本講座は、これらファシリテーション の根幹をなす基礎を、体験を通して考え、学びます。
ファシリテーション・スキルを学ぶ場ではありません。
ファシリテーションにおいて大切とされるコミュニケーションのありかた、プロセスへの理解を深める講座です。
こちらは、基礎講座「他者との関わりかたを考える」の募集となります。
※基礎講座のご参加は入門講座受講者の方のみとさせていただきますので、ご注意ください。
入門講座は以下のリンクからご覧いただけます。
6月コース (受付終了いたしました)
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■ファシリテーション基礎講座■
◎定員
最少4人、最大15人
◎対象
高校生〜大人
◎受講要件
入門講座を受講済みの方
◎構成
【第1回】 「プロセス」を知る
私とあなたの間にある関係性に目を向けていきます。
【第2回】 「プロセス」への理解を深める
日常生活の中からプロセスへの理解を深めていきます。
◎開催日
第1回 7月30日(金)19:30-21:30
第2回 8月20日(金)19:30-21:30
(参加ご希望の方で、この日程で都合が悪い方はご連絡ください)
◎方法 Zoom
◎講師 稲葉久之(いなばひさゆき)さん
◎参加費 7000円 (通常価格10000円)
(第1回、第2回合わせてのお値段です)
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■講座詳細■
基礎講座「他者との関わりかたを考える」
人は他者や集団の中にいるとき、その関係性に影響を受けて、場へのかかわり方や発言、態度が変化します。また関係性も「いま・ここ」で変化を続け、これを「プロセス」と呼びます。目に見えやすいプロセスもあれば、目に見えないプロセスもあります。プロセスとは何か?プロセスに目を向けるとはどういうことか?を体験から学びます。
【第1回】 「プロセス」を知る
他者との間にある関係的過程を「プロセス」と呼びます。私とあなた、グループ内でのメンバー同士の間にあるプロセスには、どのようなものがあるのか?またプロセスは、私たちやグループメンバーにどのような影響を与えるのでしょうか?プロセスに目を向けるとはどういうことか?を体験を通して学びます。
【第2回】 「プロセス」への理解を深める
プロセスはあらゆる人と人との関係の中に生まれます。日常のなかで感じたプロセスの視点や疑問について参加者同士で共有し、プロセスへの理解を深めていきます
▼こんな人におすすめ▼
例えば、職場で
・同僚や部下の話を上手に聞き出せないと感じている方
・会議の進行に苦手意識がある方
・会議や意見交換の場に居心地の悪さを感じる方
・参加者として会議や話し合いの場に貢献したいと感じている方
例えば、学校など教育現場で
・生徒同士のトラブルに、どう介入してよいのか迷っている方
・つい指示的な口調になってしまい、生徒の意見や考えをきくことに苦手意識を持っている方
・クラス内で意見がまとまらず、多数決などで意思決定をすることにモヤモヤを抱えている方
例えば、日常の暮らしの中で
・他者とのコミュニケーションにおいて話がずれたり、後から食い違いが生じたりすることにストレスを感じている方
・夫婦や家族間の会話が一方通行になりがちで、言葉のキャッチボールがうまく取れていないなと感じる方
■その他、補足情報
・講座はすべてZoomで行います。Zoom機能を十分に活用するため、参加の際は出来るだけパソコンなどを用い、スマートフォンなどからの参加はお控えください。ご家族で参加される際は、お1人に1台のデバイスをご準備ください。
・ペアやグループでの実習が必ずあります。ご参加の際はビデオをオンにし、お顔を見せて頂くことを基本と致します。予めご了承の上、ご参加ください。
・ご参加の際は名前を「呼ばれたい名前@居住地」として設定ください。
・講座内容により、事前課題をお出しすることがあります。講座への理解を深めるため、事前課題に取り組んだ上、ご参加頂けますようお願いいたします。
・各回、最小開講人数を4名としております。4名未満の場合は中止あるいは延期となる場合がございます。
・講座の撮影、録画は禁止致します。
・講座中は自由に水分補給(飲料)を取っていただいて構いません。
・お客様の都合によるお申込み後の返金はお受けしておりません。予めご了承ください。
◎講師
稲葉久之(いなばひさゆき)さん
フリーランス・ファシリテーター / 愛知淑徳大学、名古屋外国語大学、日本福祉大学、金城学院大学非常勤講師
大阪生まれ。小学生の時に起こった湾岸戦争がきっかけで国際協力の分野に関心を持つようになる。筑波大学第三学群国際総合学類に入学。途上国の教育・社会開発を専門に勉強をする中で、ブラジル人の教育学者パウロ・フレイレの思想に出会い、強く感銘を受ける。大学を休学して6ヶ月間、フレイレの母国ブラジル放浪の旅にでる。
大学卒業後は、青年海外協力隊、NGO職員としてアフリカ(セネガル、ブルキナファソ、ジブチ、ザンビア)で国際協力活動に従事。名古屋のまちづくりNPOを経て、現在はフリーランス・ファシリテーターとして、まちづくりやワークショップの支援を行う。また、大学で「まちづくり」「NGO・NPO」「国際協力」について講義をするほか、小学生から大学生まで国際協力に関する講座経験も豊富。
http://hisa-inaba.blog.jp
参加者の声
【第1回】 「プロセス」を知るに参加して
・今までの日常の色々な場面で話し合いの際には見える表面だけでなく、一人一人の気持ち考え関係性などと、目に見えない部分でも働いている力があるなとは気づいていたのですが、それが「プロセス」というちゃんとした名前がついているんだということを学べました。 その他にもオンラインと対面でのプロセスの差っていうのを改めて実感しました。皆と「一緒に」考えるっていう意識がその場に一緒にいないことだけで自然と薄れるんだなーと感じました。(高校生)
・いわゆる「氷山」のお話はこれまで「人の意識VS無意識」という視点からのみ眺めていました。この同じ氷山をファシリテーションというコンテクストで捉えなおせたことはとても大きな学びでした。また、講座内でもシェアさせて頂きましたが今回のワークを通して自分自身が改めて伸ばしていきたいと感じたスキルを再認識致しました。グループからの学びは本当に大きいですね。また環境面が参加者に与える心理的影響(プロセスの一部)についても理解ができました。(研修講師)
・体験することで、自分の事実から学べるところが良かったです。抽象から具体に、そして、抽象を理解する流れがいいと思いました。(小学校教員)
【第2回】「プロセス」への理解を深めるに参加して
・ファシリテーションについての今まで学んでいたことの総まとめが出来たような回でした。傾聴・問い・プロセスに気づく・プロセスに介入する の四つが自分の中で全部繋がった気がしました。(高校生)
・事例から学べたことが良かったです。自分のこともメタ認知できたことも大きいです。(小学校教員)
・参加者の方々の事例を通して他の方の視点を通しての「プロセス」を感じられたこと、知れたことが純粋にとても楽しかった。「自分の色眼鏡、自分のフィルター」について改めて意識を向ける時間だったことが何より面白いと感じた。(研修講師)